「~が苦手」スペイン語にすると難しい表現-人が苦手、虫が苦手、スポーツが苦手ってなんていう?

こんにちは

今日は、「~が苦手だ」のスペイン語の表現の仕方についてお話いたします。 実は、ヨーロッパでは、日本語の「~が苦手だ」に当たる表現はありません。 なので、『苦手の対象』『どのくらい苦手なのか』によって使う単語は違います。 今日は、例文を使いながら、苦手の表現を解説していこうと思います。

『人が苦手』

『○○さんが苦手』と言う時は、「嫌い」ではなく、 「気が合わない」という意味で使うことが多いと思います。

では、「気が合わない」というのは、どのような表現をすればよいのでしょうか。

その場合は、以下の3つの表現方法を使います。

1.no caer bien a ~(人)  ~にとって、馬が合わない
2.no simpatizar con ~  ~と仲良くならない、気が合わない
3.no soportar a ~  ~が我慢できない

注意しなければならないのは、1の表現です。2、3は主語はそのままですが、1の主語は苦手なもの/不快にさせるものが来て、aの後ろに、主語が来ます。 ですので、「私は、先生が苦手」と言いたいときは、「先生(主語) no cae bien a 私」というようにしなければなりません。1と3は、不快にさせる、苦手と思わせるというような表現です。ここで理解できなかった人は、下の例文を見ていただければと思います。

gustar(好き)という単語を使って、 「no me gusta ~」表現も可能ですが、これは少し弱めです。 1~3の表現の中では、3が一番強めの表現です。 注意して使いましょう。

それでは、どのように使うか例文を見てみましょう。

Su amigo no me cae bien.
私は、彼の友達が、苦手だ

先ほど申し上げた通り、日本語の文の主語である「私」が、スペイン語では「me(目的語)」となっており、日本語の文の目的語である「彼の友達」が、スペイン語では「Su amigo(主語)」になっています。しつこく言わせていただきますが、この「no caer bien」という表現は、「苦手に思わせる」と覚えていただければと思います。

Mi maestro no simpatiza con mi amigo.
友達は、私の先生が苦手だ

No sporto a mí tío.
私は、おじが苦手だ

『物が苦手』

物の場合でも「no soportar」を使うことができます。また、ほかの表現としては「dar asco」を使うことができます。ただし、「dar asco」は「大嫌い」と非常に強いニュアンスなので、注意しましょう。

El insecto me da asco.
私はが苦手だ

No soporta a berenjena.
彼は、なすびが苦手だ

(勉強が苦手などの)不向きを表す「苦手」

続いては、向き・不向きについてです。 日本人は「不向きの事柄」についても「苦手だ」という言葉を使います。

この「不向きだ」という表現は、このように表現します。

darsele mal a ~(人).

再帰動詞は「無意識にやってしまう」という時にも使えますので、 直訳すると、「~(人)にmalを与えてしまう」です。

これは例文を見てもらったほうが分かりやすいです。

例文1.
Se me da mal la matemáticas.
私は数学が苦手です。※「la matemáticas」が主語です。

例文2.
Me da bien la ciencia.
私は、理科が得意です

※「mal」を「bien」に変えると「得意」という意味になります

例文3.
No se me da bien hacer el deporte.
私はスポーツすることが苦手です

※このように「me da bien(私は得意)」を否定形にして「苦手」と表現することができます。

例文4.
No se le da bien leer libros.
彼は、本を読むことが苦手です

例文5
No se nos da bien nadar.
私たちは泳ぐことが苦手です

ECC外語学院のスペイン語レッスン(無料体験)