こんにちは。 今回は、「~さん・様・ちゃん」のスペイン語表現について お話いたします。 日本では、常に使われている表現ですが、スペインやほかの国では、 あまり使われません。友人や仲の良い人に使うのは、スペイン語では不自然になります。 今回の記事では、どの言葉をどの場面で使わなかればならないのかを 説明いたします。
「~さん、様」を表す表現は、「señor, señora, señorita・don, doña」があります。まずは、この二つの使い方、違いを説明して、さいごに「くん、ちゃん」の表現についてお話いたします。
1.señor, señora, señorita
「señor」は、男性に対して使います。 「señora」は、結婚している女性に対して使います。 「señorita」は、独身の女性に対して使われます。
それぞれ、文章で表記される際には、略語で書かれることがあります。 以下略語です。
señor = sr.
señora = sra.
señorita = srta.
例文1.
El sr.Yamasita trabaja en una universidad.
訳-ヤマシタさんは、大学で働いています。
例文2.
Hablé de el negocio con La sra.Tanaka.
訳-タナカさんとその仕事について話しました。
例文3.
La srta. Takahashi ya ha terminado el trabajo.
訳-タカハシさんはもうその仕事を終わらせています。)
ya = すでに、もう
2.don, doña
こちらも「さん、さま」という意味ですが、señorとの違いは次の章でお話いたします。「don」は、男性に対して使います。 「dona」は、女性に対して使います。
こちらも、略語で書かれます。
don = d.
doña = dña.
例文1.
Don katuya ha venido a mi casa.
訳-カツヤさんは、私の家に来ています
例文2
Don Sergio Ramos ha triunfado como el jugador de fútbol.
訳-セルヒオ・ラモスさんは、サッカー選手として成功している
triunfar = 成功する
jugador = 選手
3.上記二つの違い
まず文法上の違いです。例文を見て気づいた人もおられるかもしれませんが、 「señor, señora, señorita」の前には、定冠詞がついており、 「don, doña」には、定冠詞が付きません。
そして、「señor, señora, señorita」の後ろには、苗字が来ています。 これらの単語の後ろには、『名字』か『フルネーム(苗字と名前)』が来ることが多いです。
一方で、「don, doña」の後ろには、名前が来ています。 「don, doña」の後ろには、『名前』か『フルネーム(苗字と名前)』が来る可能性が高いです。
ニュアンス的には、「señor, señora, señorita」は「~様、さん」という日本語が 当てはまります。ですので、あまり親しくない人に使われることが多いです。 例としては、仕事での知り合いなどです。ですので、親しい人に対して使うと少し違和感があります。
「don, doña」の方は、「~殿」といったところでしょうか。 一般的には、手紙などで使われます。ニュアンス的には、こちらの方が偉く感じます。 語源は、ラテン語の「dominus(神様、ご主人様)」です。
4.señor, donの意外な使い方
señor+名詞
「señor+名詞」は「とてつもない~、大きい~」と言うように訳すことができます。
例
señor jugador = すごい選手
señor problema = 大きな問題
Don Juan
「女たらし」という意味です。
Don nadie
名の知られていない人、実績のない人
5.「~くん、ちゃん」表現
「-ito,ino,ico」を語尾に着ける表現が、日本語の「~ちゃん、君」の表現になります。
Masako → Masakito
Taro → Tarito
Manuel → Manuelito
日本語ほど使われない表現ですが、スペイン語を学習していれば、 聞くこともあると思いますので覚えていただければと思います。
本記事は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。 他にも役立つスペイン語表現を紹介しております。 もしよければご覧ください。
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