スペイン語って難しい?-難易度、習得までの時間、難しいと感じる点、簡単だと思う点などをご紹介

本日は、スペイン語の難しい点や難易度、習得までにかかる時間についてお話していきます。 ぜひ最後までいただければと思います。

スペイン語ってどんな言語

スペイン語は、ヨーロッパ言語のひとつであり、起源が同じなので、英語との共通点が 多い言語です。他にも、スペイン語は、ポルトガル語、イタリア語とよく似ており、 スペイン語を習得すれば、ほかのヨーロッパ言語の習得も容易になります

英語とスペイン語は、どのくらい多くの共通点があるのかを話している記事も あるので、そちらもご覧いただければ幸いです。

英語とスペイン語って似てる?-英語とスペイン語の共通点、英語とスペイン語がどれだけ似ているか

話されている地域は、スペイン、中南米全域、赤道ギニア共和国(アフリカ)など、多くの地域で話されています。南米は、ブラジル以外のすべての国で、 スペイン語が話されているということです。言語の人口ランキングにおいて、スペイン語は、英語、中国語、ヒンディー語に続いて、世界4位になっています

「スペインと中南米ってかなり距離があるけど、スペイン語を学べば、本当に中南米の人も話せるようになるの?」という疑問ですが、 もちろん話せるようになります。私は、中南米に行ったことはないですが、メキシコの友人がいます。

スペイン出身の先生からスペイン語を学びましたが、メキシコの友人とも難なく話せています。もちろん話していると、若干発音の仕方が違うこともありますが特に問題なく通じていました。 ですので、スペイン本土のスペイン語(castellano)を学んでも、ラテンアメリカでも問題なく意思疎通できるということです。

スペイン語習得の難易度・習得までの時間

スペイン語の難易度は、私の主観でいえば、英語と同等ぐらいだと思います。 しかし、英語とスペイン語は、共通点の多い言語なので、中高学校・大学で英語を 学んでいるなら、スペイン語習得は、比較的容易です

習得までの時間は下記を参考にしていただければと思います。 英語話者が、特定の言語を習得するまでの時間を表しています。

Category I: 23-24 weeks (575-600 hours)
Languages closely related to English:
Afrikaans, Danish, Dutch, French, Italian, Norwegian, Portuguese, Romanian, Spanish, Swedish.

カテゴリー1 23-24週間(575-600時間)
かなり英語と関連性のある言語:
アフリカーンス語、デンマーク語、オランダ語、イタリア語、ノルウェイ語、 ポルトガル語、スペイン語

 

Category II: 30 weeks (750 hours)
Languages similar to English:
German

カテゴリー2:30週間(750時間)
英語と似ている言語:
ドイツ語

 

Category III: 36 weeks (900 hours)
Languages with linguistic and/or cultural differences from English:
Indonesian, Malaysian, Swahili

カテゴリー3:36週間(900時間)
言語的にも文化的にも英語と違いがある言語
インドネシア語、マレーシア語、スワヒリ語

 

Category IV: 44 weeks (1100 hours)
Languages with significant linguistic and/or cultural differences from English:
Albanian, Amharic, Armenian, Azerbaijani, Bengali, Bosnian, Bulgarian, Burmese, Croatian, Czech, Estonian, Finnish, Georgian, Greek, Hebrew, Hindi, Icelandic, Khmer, Lao, Latvian, Lithuanian, Macedonian, Mongolian, Nepali, Pashto, Persian, Polish, Russian, Serbian Sinhala, Slovak, Slovenian, Taqaloq, Thai, Turkish, Ukrainian, Urdu, Uzbek, Vietnamese, Xhosa, Zulu.

カテゴリー4:44週間(1100時間)
言語的にも文化的にも英語とおおきな違いがある言語
アルバニア語、アムハラ語、アルメニア語、アゼルバイジャン語、ベンガル語…

 

Category V: 88 weeks (2200 hours)
Languages which are exceptionally difficult for native English speakers:
Arabic, Cantonese (Chinese), Madarin (Chinese), Japanese, Korean.

カテゴリー5:88週間(2200時間)
英語のネイティブスピーカーにとって、並外れて難しい言語
アラビア語、中国語、日本語、韓国語

スペイン語は、カテゴリー1に分類され、英語習得をしている方なら、 目安としては、23-24週間(575-600時間)で習得ができます

「英語が全くできない」という人がスペイン語を習得する場合は、日本語とスペイン語は 「言語的にも文化的にも英語とおおきな違いがある言語」ですので、カテゴリー4(1100時間)を目安 にすればよいのではないでしょうか。

あくまで目安なので、勉強のやり方によっては、それより早く習得できる場合や 遅く習得する場合もあります。

この記事の最後で、効率的な勉強法についてお話していますので、 ご覧いただければと思います。

スペイン語の難しいと思う点

ここからは、スペイン語を難しいと感じる点を紹介致します。 スペイン語学習の初学者には、ぜひご覧いただきたいです。

 

動詞の活用形が多い

スペイン語や他のヨーロッパ言語は、活用形が非常に多いです。

英語の動詞の現在形活用は、「原形、三単現の形」のふたつしかありません。

スペイン語の現在形活用は、「1人称単数/複数形、2人称単数/複数形、3人称単数/複数形」の 6つがあります。つまり、現在形だけで、語尾が6通りに変化します

それに加え、不規則動詞もあります。また、過去、未来形などもそれぞれ 6通りに変化します。

しかし、ご安心ください。これらの変化形にはすべてルールがありますので、 慣れてしまえば、そこまで難しくはありません。最初は、苦労すると思います。

 

語順が変わる

スペイン語の語順は、英語と同様に、「主語→動詞→目的語」の形が基本で、 副詞に関しても英語とほぼ同様の語順です。

しかし、目的語がないなどの場合は、主語が後ろに来たりします。後ろに置かなければならないというわけではなく、主語を後ろに置いても、前においてもかまいません。このように、スペイン語は、語順に関して、かなり自由です。形容詞も名詞の前に置くことも名詞の後ろに置くこともできます。

主語が後ろにくる文章は、勉強し始めた人は、あまり気にしなくても大丈夫ですが、 スペイン語学習をしていると、いつか見ることになります。 この語順の変化は、よくあります。長文問題などで、見つけても うろたえる必要はありません。

 

be動詞が2つある

スペイン語では、英語でいう「be動詞」が2つあります。 その2つは、「ser」と「estar」です。

簡単に、説明すると、『「ser」は長期的永続的、「estar」は一時的』と覚えていただければ 、分かりやすいと思います。

彼女は私の姉です。
〇Ella es(ser) mi hermana.
×Ella está(estar) mi hermana.

家族・友人の関係は、一時的ではないので、「estar」は使えません

お元気ですかー元気です、ありがとう
〇Cómo estás(estar)? – Estoy(estar) muy bien, gracias.

体調は、日々変わるので、「ser」は使えません。

 

過去形が2つある

スペイン語は、英語に似ていると言いましたが、英語にはない文法が多々あります。 例えば、点過去と線過去という二つの過去形が存在します。

違いは、点過去は、時間の1点を表し、線過去は、継続しておこっていた時に使います

例えば、「私が外に出た時、雨が降っていた」をスペイン語に訳す際は、 「外に出た時」は過去の一時点を表すので、点過去になります。

そして、雨は一瞬で止んだり、一瞬だけ降ったりはせず、継続的に起こる事柄なので、 線過去を使います。

このように、二つの過去形には明確な違いがあります。初学者は苦戦しやすい単元ですが、難しく考える必要はありません。

 

接続法など英語にはない文法がある

点過去、線過去、2つのbe動詞の他にも、スペイン語は英語にはない文法を持っています。

接続法や過去未来形などいくつかあります。長くなるので、ここでは、お話いたしませんが、 スペイン語を習得したいなら、これらをいつ使うのかをしっかり理解する必要があります。

スペイン語の簡単な点

次は、スペイン語の簡単だと感じる点についてお話いたします。

 

日本人でも発音が苦にならない

「英語の発音が難しい」という人には、朗報なのではないでしょうか。スペイン語の文章は、 カタコトで話しても十分通じます。

逆に、英語っぽく発音すると全く通じません。日本語のカタコトがスペイン語の正式な 発音と言っても過言ではありません。

しかし、スペイン語の注意すべき発音は、もちろんあります。 スペイン語の発音に関する記事も書かせていただいているので、良ければご覧ください。

スペイン語の注意すべき発音10選-これだけ覚えていれば発音は大丈夫

 

英語と似ている

冒頭でも申しましたが、スペイン語と英語は文法的に非常に似ています。

語順も似ていますが、過去形、現在完了形、過去完了形、未来形などの概念は、 英語のそれと全く同じです。

英語学習をしてきた方なら、これらの文法の学習はすんなり進められると思います。 また、単語についても、同じような単語があります。

importante(重要な)
presidente(会長、大統領)
mñusculo(筋肉)
libertad(自由)

これは、ほんの一部です。このように英語に似ているスペイン語単語は非常に多くあります。

 

英語ほど語彙力が必要ない

実は、ヨーロッパ言語のなかでも、語彙数が多い方です。辞書に関しても、 英語の辞書は非常に分厚く、スペイン語の辞書の厚さは、英語の辞書の半分程度しか ありません。 英語は、今も昔も海外から移住する人も多いので、外来語がたくさんあるで、 英語の語彙数は多いと考えられます。

スペイン語を早く習得するには

スペイン語を早く習得するには、スペイン語で会話するのが一番です。

言語は、大昔から自分の意志を伝えるための道具であり、 コミュニケーションのツールとして使われてきました

ですので、最も効率的な勉強法は、その言語を使い、 コミュニケーションをとることだと言われています、

特に、お勧めなのは、スペイン語教室に通うことです。

教室に通えば、スペイン語を話す機会もたくさんありますし、 分からない点や勉強法も指導してくれます

ECC外語学院(無料体験)

私も、大学生の頃は教室に通って言語学習をして、言語を習得しました。 みなさまもぜひお試しください。

本記事は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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