「スペイン語と英語は似てる」というのを耳にしたことがあるのではないでしょうか。 実際よく似ています。では、どこがどのくらい似ているのでしょうか。
本日は、英語とスペイン語の共通点や英語とスペイン語がどれだけ似ているかをお伝えいたします。これから勉強を始める人も 既に始めている人もぜひご覧いただければと思います。
英語とスペイン語の共通点
- 語順
- 文法
- 単語のスペル
語順
スペイン語と英語の語順は、よく似ています。起源が同じですので、 当然と言えば、当然ですが、とてもよく似ています。
スペイン語も英語と同様に「主語→動詞→目的語」が基本の形となります。また、 副詞の役割についても、英語とほとんど同じと考えてよいでしょう。
このように基本的な語順は、英語と同じなので、英語を習得し、英語の語順に慣れていると、比較的短期間で スペイン語も習得できます。また、副詞についても英語の使い方とほとんど同じと 言っても良いでしょう。
しかし、すべて語順が同じというわけではありません。 例えば、語順において、英語と異なる点は以下があります。
主語が頻繁に省略される
主語、動詞、目的語の位置が変わる
形容詞は、前と後ろどちらにでも着く
まず、スペイン語は動詞の活用形がたくさんあり、動詞の形を見れば、主語が誰なのか 分かるため、省略が頻繁に起きます。また、動詞の形を見れば、たとえ、語順が変わっても、 どれが主語なのか分かるので、語順が変わっても主語が判別できるということです。
語順の入れ替わりは、初学者の方はあまりなじみがないと思いますが、 学習を進めていくとよく目にするようになります。難しくはないので、長文問題で見かけても、うろたえないようにしましょう。
以上のように、語順については、多少異なる点はあるものの、おおまかには同じです。 主語→動詞→目的語などの基本の形は共通しているので、英語を流ちょうに話せる人は、 スペイン語の文章もすんなり頭に入ってきます。
文法
先ほども申し上げた通り、英語とスペイン語は起源が同じですので、非常に似ています。 それは、語順だけでなく、文法も同じです。
では、どのくらい似ているのか。英語とスペイン語の共通の文法用語は、パッと思いつくもので、 これだけあります。
現在形
過去形
未来形
be動詞
現在分詞
過去分詞
現在進行形
過去進行形
命令形
助動詞
現在完了
過去完了
仮定法
関係代名詞
関係副詞
まだあるかもしれませんが、今思いつく分だけでこれだけ共通の文法用語があります。 これらの文法は、英語でもスペイン語でも使い方は同じです。 英語ができる人は、スペイン語の習得が速いのも納得していただけたのではないでしょうか。
ですが、ルールが英語とかけ離れている文法もありますし、英語にはない文法用語も出てきます。 例えば、以下のような点で、英語とスペイン語の文法は異なっています。
二つのbe動詞
過去形が、線過去、点過去の2種類ある
動詞の語尾変化が50種類ぐらいある
直接法過去未来形
接続法
文法用語が共通していることやルールが似ているところがあるので、英語とスペイン語を比較しながら 「仮定法は、英語ではこの形だったけど、スペイン語はこういう形なんだ」と考えると理解も早いし、 記憶に残りやすくなると思います。慣れるまでは、英語と比較しながら学習を進めても良いかもしれません。
単語のスペル
スペイン語の単語には、英語と非常によく似たスペルの単語が 多く存在します
それでは、例を見ていきましょう。
actividad(英.activity)
adaptar(英.adapt)
admitir(英.admit)
adoptar(英.adopt)
afirmar(英.affirm)
agíl(英.agile)
agilidad(英.agility)
今、辞書を見ながら、箇条書きしたのですが、英語とスペルが似ているスペイン語は非常に多いので、 ここまでにしておきました。
スペイン語の辞書を買って、サーっと目を通しても、英語とスペルが似ているスペイン語単語は、 すぐに発見できます。それほど、スペルが似ている単語が多いのです。
しかし、落とし穴もあります。
スペイン語
actual
意味-現在の
英語
actual
意味-実際の
このようにスペルが非常に似ているのに、意味が違う単語もあります。本当にごく稀に見るレベルですが、 スペイン語を学ぶなら、注意が必要です。
本記事は以上になります。 最後までご覧いただきありがとうございました。