数年前からIT企業は人材不足ということが言われておりますが、 本記事で本当に人材が不足しているのかについて調べていきたいと思います。
IT企業の人材不足の現状
DX白書のページ21、 ページ22のグラフを見ると、「大幅に不足している」「やや不足している」企業の割合が ほとんどを占めており、さらに2021より2022年の方が割合が多くなっていることが分かります。 ちなみにアメリカは日本より不足がないようですね。
また、経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課の資料(IT人材育成の状況等について)の5ページ目を見ると 実際に年々IT人材が不足しているということが分かります。
なぜ人材不足が発生しているのか
日本のIT人材の不足ですが、おそらくIT業界は成長途中であることが原因と思われます。 正直言うと日本のIT化はかなり遅れています。東京や大阪の都心部以外では ITが浸透しておらず、手作業で入力をしたり、PDFやExcelなどのMicro製品を使用せず紙を使用しているところもありますし、 日本にはまだまだITによる自動化ができる部分がたくさんありますので、 供給量の方が上回ってしまう状態になっているものと思われます。
また、ITシステムは構築・システム開発をした後も システムを正常に保つために保守・運用の仕事もあります。
上記の理由からITの人材不足が発生しているものと思われます。そして上記のことを考えると今後もしばらくはITの人材不足は続くと思われます。 数字や理論を言われても本当にそうなのかと思うかもしれませんが、 IT企業では社員に新しく社員になってくれる人材を紹介すると報酬をもらえる人材紹介制度もあるようです。
人材不足ならIT企業に入りやすいのか
残念ながら現実的な話をすると、入りやすいかと言われると他の業界と大差ありません。
理由はITの人材不足の人材は、「ITスキルを持った人材」を指しているからです。 そのため、IT未経験の人材やITで働いていたが限定的なスキルしか持っていない人材の入社難易度は他業界と変わらない、つまり優良企業に入るためにはとても苦労すると言ってよいでしょう。
人材不足なら高給で雇ってもらえるのか
またまた厳しいことを申し上げますが、先ほど言った通りITの人材不足の人材は、「ITスキルを持った人材」を指しているため、 IT未経験者や限定的なスキルしか持っていないIT人材は高給にはなりません。
なので、まずは普通の給料から始まり、スキルを磨いて給料アップしたり、 転職をして給料アップするという流れになります。
先ほどから企業が欲しているのは『ITスキルを持った人材』であるため「IT企業に入りやすいわけではない」「高級になるわけではない」とマイナスなことを言っておりますが、「ITスキルを持った人材」なら大企業への転職は容易になりますし、給料の大幅アップも見込めます。
特に企業が欲している技術を持っている人材なら、とても優遇されます。 具体的に言うとアプリ作成経験があったり、ツールを使用してデータ分析ができる、 今流行りのクラウドの必要なサービスを複数組み合わせたり自在に使いこなせるなどがあげられると思います。
またまた厳しいことを言いますが、IT業界で必要とされる人材になるためには他の人と同じようにITの仕事をしても なれません。他の人と同じように仕事しても、それはどこにでもいる量産型のIT人材となってしまいます。 積極的に新しい案件をこなしたり、業務外でシステム構築や資格などを取得することで、 突出したスキルを身に着けることができます。IT業界で働いている人は、ぜひこの気持ちを持って頑張ってください。
本記事は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。 ITの年収について語っている記事もありますので、よかったら読んでいただけますと嬉しいです。
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